平成21年10月30日 成世昌平コンサート・昌平のおもろい唄の世界 ~4年ぶりサンケイホールに戻る~
平成21年10月30日、大阪・梅田に4年ぶりに「おもろい唄の世界」が帰ってきた。この催しは、民謡界では成世流甲会を主宰し、演歌界では「はぐれコキリコ」などのヒット曲を出すなど、双界で活躍中の歌手、成世昌平さんが、毎年開催しているもので、旧サンケイホールの建て替えの際、自らの民謡生活30周年と日本クラウン専属20周年を記念し、また、歌手・成世昌平の原点とも言えるサンケイホールでの、民謡関係の催しとしては、事実上の幕引きとして開催して以来の同ホールでの公演となった。
開幕曲「江島節」の三味線合奏に続いて、まず第1部は「民謡inブラジル」で始まった、8月末から約半月間行なわれた「移民1世紀記念・ブラジルツアー」の模様をスライドを交えて紹介。

次々と映し出されるサンパウロをはじめ南米のすばらしい景色や日系人らとの交流と現地のショーの様子などをバックに、そのショーの際にブラジルで歌った「淡海節」や「鹿児島小原節」などの民謡を披露した。日系人にもわかり易いようにと有名な民謡曲の選曲となったため、成世さん自身めったに歌わない曲もあり、来場者にはラッキーな公演となった。また、舞台には同ツアーに同行した作詞家のもず唱平さんらも応援に駆けつけ、ツアーの裏話をおもしろおかしく伝えると、場内が笑いに包まれる場面もあった。第1部の後半は船村徹メドレーや「津軽山唄~鶴の舞橋」、そして新曲の「みかえり富士」などを次々と披露。持ち唄にはそれぞれに踊りの立方が付き舞台に彩を添えると会場からは大きな拍手が贈られていた。第2部は愛弟子の民謡ユニット・Green2の新曲「雨ニモマケズ」の披露で幕が開いた。

続く「五木の子守唄」では成世さんがいきなり場内後方に現れるという演出に、観客は大喜びだった。第2部の後半はフォークデュオ「紙ふうせん」をゲストに迎え、「翼をください」などなつかしい歌を披露した。当時と変わらない澄みきった高音に、観客は静かに自らの青春時代に立ち返っているようだった。また、「紙ふうせん」は各地の民謡を取材し、それをベースにした曲も数多く手がけているため、成世さんとの民謡コラボが実現、「円山川舟唄」などが披露された。フィナーレは出演者全員が舞台へ出て、「紙ふうせん」が歌う民謡「コキリコ節」から客席と一体となっての「はぐれコキリコ」への合唱で、サンケイホールでの新しい幕開けを、みんなが祝い楽しんだ1日だった。

