最近太り気味、メタボが気になる…。そろそろ本気で何か運動をしたいけれど、キツイのは苦手…。そんなあなたにぜひおすすめしたいのが、2本のポールを使って歩く注目のスポーツ"ノルディックウオーク"です。
森林や公園を、ポールを使って歩くという、だれでもいつからでも始められる気軽さながら、通常のウオーキングに比べてエネルギー消費量が1.2倍以上にもなり、上半身の運動にもなることが解明され、1990年代に、専用ポールが考案されるなど、新しく世に出た、科学的根拠のある万人向けのスポーツです。

もともとは、フィンランドのクロスカントリースキーのチームが夏場のトレーニングとして、ポールを持ってハイキングやランニングをしたのが始まり。 ご存じのとおり、クロスカントリースキーとは、雪の積もった野山をスキーで駆けるスポーツ。急斜面を滑り降りるのではなく、平らなところを進んだり、ゆるい斜面を登ったりするには、手に持ったポール(ストック)が重要な役割を果たします。
「ポールを杖のように体の前に突いて使うのではなく、後ろに突いて腕をダイナミックに振って歩くので、上半身も鍛えることができ、筋肉トレーニングの効果があります。森や林をみんなで歩くと楽しいですよ」と、大阪大学准教授でNPO日本ノルディックフィットネス協会常任理事の藤田和樹先生。

藤田先生は健康福祉分野視察でフィンランドを訪れた際、ワールドカップ出場の経歴を持つスキーヤーの高橋直博さんと出会い、ノルディックウオークについて詳しく知ることとなりました。
その健康効果に魅せられ、帰国後は日本での普及に向けて奔走。同協会の前身を立ち上げ、自らもナショナルコーチとして、インストラクターの養成など、国内の活動に多忙な日々です。
「ランニングとウオーキングの中間くらいの運動効果があります。体力に合わせてだれでもできるのが素晴らしいところですね。ポールで三点歩行になるため、普通より早く歩くことができ、膝や脚への負担が軽いのが特徴です。健康効果が高いので、メタボ気味の方は、60歳代、70歳代でも挑戦していただきたいスポーツです」。実際、85歳のインストラクターもいるとか。

スポーツ医学の分野で研究の対象となり、内科の医師や市町村の保健師、国民健康保険団体連合会や企業の健康保険組合などからもメタボ対策として注目されているノルディックウォーキング。
運動不足で、血糖値や血圧が気になる人には、だれでも、いつからでも始められる新しいスポーツ、見過ごせませんね。
