「エコな暮らしが注目されるようになって、捨てるより修理してみようという人が増えました。節約だけなら空しいですが、エコだと納得できますね」というのはDIY用品が豊富に揃う大型チェーン・カインズホーム深江浜店の桂博文さん。
「DIY用品は、飛躍的に進化しています。工具も塗料も補修剤も使う側の利便性を考えたものがいろいろ出揃っています」とのこと。例えば、壁紙。張り替えとなると、器用さが要求されますが、壁紙の上から直接塗ることができる塗料が出来ており、ローラーや刷毛も使いやすくなっているので、簡単に壁をキレイにすることができるのだとか。
「シックハウス症候群にも対応した水性の塗料で、とても扱いやすい、おすすめ商品です。白い壁紙などは数年でうす汚れが気になることもありますが、これでペイントした壁は、雑巾で拭くだけでキレイになるので後の扱いもラクです(笑)」。
プロに頼むと張り替えでン十万円のところが、材料代だけでせいぜい1万円前後で済むのなら、挑戦してみたくなりますね。

また、DIY商品は、今注目のPB(プライベート・ブランド)のアイテム数が増えており、カインズホームでも数百点のPB商品が揃い、万能刷毛が88円などと、お財布にやさしい世界が広がっています。
PB商品は安いだけで質に問題があると、思っていては時代遅れ。「厳しい消費者ニーズに対応し、質の高いものが安くなっているのは驚くほど」と、DIYの数多いアイテムの特性を熟知している桂さんも舌を巻く変化だとか。

「今なら、網戸の張り替えをする人も多いですよ。材料だけなら1枚500円前後でできます」。
インテリアもエクステリアも、費用をかけず簡単にキレイにするヒントがいっぱい。楽しく快適に暮らすため、汚れたり壊れたりしたものは、エコでお財布にやさしいDIY。
「お父さんとお母さんが、協力して仕上げている姿を見た子供たちは、モノを大切にするという声も聞きます」。DIYは、家族の絆も補修してくれそう!
DIYとは…「Do It Yourself」の略。「自らの手で快適な生活空間をつくろう」という意味がある。日曜大工。

子供の通園・通学用のカバンや小さな袋物(500円 ~)、風呂上がりに重宝するバスタオルで作った部屋着(800円)、内側にビニールを張った和柄のペットボトルカバー(500円)。
店内には実用的な布製品が、所狭しと並んでいます。しかも安い!

店の中央に据えた1台の家庭用ミシンを使い、オーナーの井上和子さん(69)が縫ったかわいい商品には、使い勝手を考えた工夫が、ボタンひとつ、ポケットひとつに見てとれます。
「若いころから手を動かすのが好きで、子供の洋服はほとんど手作りしましたよ。今は孫たちのモノもね」。
貸していた自宅1階の店舗スペースが空いたのを機に、ご主人を説得して念願の店を開いて3年半。ご主人が『手づくり王国』と命名し、常連さんも増えました。
「細かい希望をかなえてくれます。アイデア豊富で、1枚の布から役立つものをつぎつぎと作りだすのは素晴らしい」と絶賛するのは、6人の孫の幼稚園の袋物はすべてここで揃えるという高尾知加子さん。

「好きな手作りを続けてきただけ。皆さんに喜んでいただけてうれしいです」と、井上さん。
猛暑日の午後。自家栽培のシソを漬け、クエン酸を加えたお手製のシソジュースが出て、ハーブ談義にも花が咲きます。
「お金で買って済ませるのでなく、手間ひまかけて手作りすると、毎日が楽しくなると、教えていただいている」と、高尾さん。
井上さんの「手づくり王国」は、景気低迷の今、楽しく暮らすヒントがいっぱいのアイデア王国です。
