チャオ!産経 今月の特集1 まずは挑戦!失敗も楽しいわが家で野菜づくり

2009年6月

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近郊の貸し農園では、「自分で作った安全な野菜を家族に食べさせたい」と、皆さん楽しそうに土と親しんでいます。本格的に取り組めない人も、庭やベランダで野菜づくりに挑戦してみませんか。花が咲き、実が成る野菜を育てる面白さは、暮らしに小さな楽しみを運んでくれます。

JR天王寺駅北口すぐの天王寺商店街。毎月21日になると、弘法大師の命日にちなんだ四天王寺の大師会に参拝する人でひときわ賑わう通りですが、ここに、創業200年の老舗・赤松種苗があります。広い間口の店先には、野菜の苗が道にせり出さんばかりに並び、店内には苗とともに野菜の種がズラリと並んでいて壮観です。

「食の安全が気になる時代ですが、自分で作る野菜は究極の安心食材ですからね(笑)」という同店の松下康宏さんに、楽しめる野菜づくりのコツを教えていただきました。

苗から始める

「何ごとにも早く結果を欲しがるせっかちな人が多いでしょ(笑)。ゴールデンウイークごろに苗を植えつけて、6月の終わりから7月ごろに収穫するトマトやナス、キュウリは結果が早い。

初心者には種から育てるのではなく、苗から始めることをお勧めします。苗からだと、ひと手間省けるわけです。また、『接木苗』は、しっかりしていて病気にも強いのでおすすめ。

苗は軸が太くて、葉と葉の間隔が狭く、子葉がついているものを選ぶのがポイントです」。

メロンの苗 写真
メロンの苗

培用土や肥料も便利なものが揃っています

ベランダでの栽培の場合、コンテナ(プランター)が必要ですが、ナスやトマト、キュウリなどは背丈が伸びるので、深さ30センチはある大型のものを用意しましょう。

また、土や肥料が気になりますが、培養土、野菜の生育に必要な成分を調合した有機質肥料など、家庭菜園に適した商品が揃っているので便利です。

水はけよくするため、底に軽石を敷くことも忘れずに。

野菜の種 写真
野菜の種

過保護は失敗の原因

「初心者が失敗する原因は“過保護”。水と肥料をやり過ぎる人が多いんですよ。大切にしすぎると、大きく育ちすぎて実が成らない。苗は赤ちゃん。人間と同じで過保護は禁物。面白いでしょ」。

風通しがよく、日当たりのよいベランダでスクスク育つ野菜。支柱を立てて、収穫のタイミングを待つ日々は楽しいものです。採り立てをサラダにして、朝の食卓に登場させるなんて、いかがですか。

ベランダでメロンもハーブも

赤松種苗の店先には、スイカやメロンの苗も並んでいました。ベランダでメロンができるなんて、挑戦したくなりますよね。高級なネットメロンもできますが、初心者には作りやすいマクワウリや、網目のないノーネットメロンがおすすめだそうです。

ハーブの苗も種類が豊富。店奥の中庭はハーブ一色。さまざまな種類のミントやバジル、ラベンダー、カモミールといったお馴染みのハーブの苗は、日当たりのいいところなら簡単に育ちます。

契約農家につくってもらっているという「なにわ伝統野菜」の種もこの店ならではの貴重なもの。ベテランの家庭菜園家たちは、秋になると天王寺カブラや田辺ダイコンの種を求めて、遠方からもやって来ます。

ハーブの苗 写真
ハーブの苗

まずは挑戦!

「家庭菜園は、とにかく挑戦してみることです。やらなきゃわからない魅力でいっぱい。専門書を読んでいても、失敗することはありますよ。失敗も楽しい、そんな気持ちで始めてください」。

農家のプロが作ったものに比べて、歪んでいたり、貧弱だったり、さらに美味しくなかったり!それでも自分で作ったものを食べるのは、“街人”にとってうれしい体験です。

DATA
赤松種苗株式会社
06-6771-4560
大阪市天王寺区堀越町11ノ11 営業時間:9時~17時30分(日曜日は17時まで)
http://www.akamatsu-tane.co.jp

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