ハaハaハa
地下鉄・中央線の大阪港駅で降りると、人波は海遊館方面へ流れますが、大観覧車を右手にみなと通りを行くと、「三井商船築港ビル」と「天満屋ビル」というレトロなビルが出現します。昭和10年前後に建てられたもので、当時この界隈がモダンな町だったことを物語る“文化遺産”。この天満屋ビルの2階に、「ハaハaハa」という雑貨と喫茶の店を発見。
「カフェと呼ばれると、若い人専用という感じがするので、喫茶店という呼び方にこだわりたいんです。ハハハ!」と、元気に笑う田中知佐子さんと原田美保さん。

会社の同僚だった2人は、退職の際お世話になった人へのプレゼントを手作りしていたところ「作るって楽しいねー」「ウン、楽しいねー」と盛り上がり、ついに通勤電車の窓から見て気になっていたこのビルに、手作り雑貨を置く喫茶店を開店。陶芸品、編み物の小物や布製バッグなど2人の手作り品が並んでいます。おいしいケーキやクッキーも手作り。ラッピングにも手作り感が冴えています。
店内は天井が高く角が半円状で、大きいガラス窓から柔らかい日差しが差し込む、レトロビルならではの素敵な空間。子連れのママたちや、ご近所の人たちがランチを楽しんでいました。ハヤシライス650円、ケーキ250円ほか。
年間を通じてイベントにもパワーを発揮しており、4月17日までは喫茶店奥のスペースで「まちかどの近代建築写真展」(まちかどの近代建築メーリングリスト協力)を開催中。


西天満 ミツバチ堂
西天満は裁判所と骨董店の町。法律事務所も多く、落ち着いた大人の町といった風情ですが、今、この界隈のレトロなビル内はデザインの会社や画廊、ブティックなどが入り、新しい顔を見せています。
西天満のレトロな建築物として有名な「大江ビルヂング」の北側にあるミツバチ堂も、職場の仲間だった岩藤直子さんと柏木美加さん、2人のお店。
ビルの階段を数段上がった店内には、カウンター席と大きな木のテーブルがひとつ。「このテーブルは、内装の大工さんと相談しながら作ってもらったものです」と岩藤さん。椅子も古道具屋さんなどを巡って、一つずつ選んだそうで、形はマチマチ。でも、全体として落ち着いたやさしい雰囲気になっています。1人でやって来て本を読んでいても、他の人が気にならない、絶妙な距離を保てる不思議なテーブルを囲んで、手作りのキャラメルバナナケーキ(480円)ほか数種類のケーキを召し上がれ。

紅茶はムジカのものを使用。柏木さんの骨折というアクシデントでしばらく休んでいた日替わりランチ(750円)も4月には再開予定。「おいしいものと、落ち着いた雰囲気を大切にしています。『すてきな退屈、小さなしあわせ』が2人のテーマです」。

