4月以降燃油サーチャージが大幅に値下がりすると聞き、海外旅行への思いが全開モードになっている人も多いのでは?とはいえ、サイフのひも全開というわけにはいかないこのご時世、「安・近・短」の海外が現実的です。例えば台湾。関西国際空港から約3時間で、台北・桃園国際空港に到着。時間も旅費も国内旅行感覚で行ける、近くて楽しいエリア。グルメ、夜市巡り、温泉、史跡巡りと、楽しみ方はいろいろありますが、これまであまり知られていなかった、台湾の大自然を満喫する旅が人気のきざしです。
台北市から車でたった2~3時間の近場に、手つかずの自然が残り、屋久島をしのぐ巨木が立ち並ぶエリアが残っています。
大都会・台北との間に、台湾第2の高さの「雪山」が立ちはだかっていたため、近代化の波をかぶることなく、ひっそりと息づいていた奇跡のエリアです。
2004年、この神秘の扉を開く道ができました。北宜高速公路の「雪山(せつざん)トンネル」(全長12.9キロメートル)の完成です。
大都会の台北市からトンネルを抜けると、宜蘭(ぎらん)県ののどかな田園風景が広がります。トンネルがもたらした、今注目の“癒しエリア”。

さらに1時間ほど走ると自然保護が徹底している明池森林公園、棲蘭森林公園があるエリアに着きます。
さあ、森のリゾートの始まりです。公園内には、瀟洒(しょうしゃ)なロッジ群があり、ここで1泊すると、鳥のさえずりで目覚め、森林浴ざんまい。棲蘭の山々に目をやれば、限りなく続く峰々の雄姿に心が洗われ、すがすがしい休日を満喫できます。台湾は野鳥の宝庫。バードウォッチングも植物観察も日本とは違う種に出会うサプライズが魅力です。
巨木が立ち並ぶエリアは「神木園」と呼ばれています。自然保護が徹底されており、自家用車は入場禁止。ロッジのあるリゾートエリアから、専用バスが出ています。日本でいえばちょうど上高地のように大切にされている貴重な“自然遺産”。神木群は台湾の宝なのです。

「神木園」は手付かずのヒノキの原生林。海抜1600メートル。年間を通して雨量が多く霧深い森に100本を超える巨木群が天を突いています。樹齢1000年以上のヒノキは62本も。ここでは1廻り1時間半から2時間の神秘の散策です。霧の向こうに現れる巨木たちの姿が、神秘的な雰囲気を一層もりあげてくれます。
おもしろいことに、巨木の1本1本には、樹齢と歴史に沿って古代の聖人や賢人ら歴史上の人物の名前がつけられています。「孔子(こうし)」「楊貴妃(ようきひ)」「秦始皇帝(しんしこうてい)」…。最も大きいのは「司馬遷(しばせん)」と名付けられた神木。その高さ40メートル、胴囲13メートル、樹齢2100年…。堂々たる命の象徴を五感で体感してください。紀元前から生きている木々に抱きつくようにして耳をすませば、命の流れる音を聞いたような気がしました。
巨木のパワーを求める台湾旅行。まだあまり知られていない深い森への旅は、最高の「安・近・短」を楽しむ旅です。
台湾では毎年旧暦の小正月に各地で「ランタンフェスティバル」がにぎやかに開催されます。今年で20周年を迎えたこのフェスティバルは年々華やかさを増し、今では世界でも有数のお祭りに数えられています。
今年は台北市郊外の宜蘭市がメイン会場。干支にちなんで作られた最新のハイテクを駆使したメイン・ランタンを中心に、多様なランタンアートや花火が夜を彩り、国内外のパフォーマンスショーなども。今年も日本から「YOSAKOI(よさこい)ソーラン」4チームが参加し、人気を集めていました。
来年の予定は、台湾観光協会のホームページで。

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