2010年のFIFAワールドカップ開催地として注目の南アフリカ共和国は、世界有数のワイン生産国でもあります。いま、この南アフリカワインが、そのレベルの高さとリーズナブルな価格で世界の注目を集めています。
17世紀半ばに、ヨーロッパからぶどうの苗とワイン醸造の技術がこの地に持ち込まれ、温暖で降水量が少ない地中海性気候がワインづくりに適していたため、おいしいワインがつくられるようになって350年。
20世紀に入り人種隔離政策のため、長年世界への輸出が閉ざされていましたが、1990年代前半からの新しい国づくりとともに、ワインも輸出できるようになり、そのおいしさがヨーロッパで再発見されました。

ケープタウンの港に立ち寄った船の乗組員たちは、フルーティーなワインを積み込むことが、楽しみだったといいます。あの東インド会社の船がここでワインを積むなど、歴史を思い起こさせる魅力あふれるワインです。

ケープタウン大学大学院に留学経験のある三宅司さん(38)は、(株)マスダに入社して南アフリカワイン輸入に着手し、10年近く日本のファンを増やす地道な”活動“を続けています。
「まだ貧しい人の多い発展途上国・南アフリカに、少しでも貢献したいというのがきっかけです。飲んでみて、おいしさと価格の安さに納得した人々が、口コミで広げてくれています。初めはなかなか関心を持っていただけず、苦労しましたが、良い商品にはお客さんがつくと、実感しました」。
10世代に渡って昔ながらの自然農法で、手作りの美味しいワインを生産してるクローヌ家自慢の酸化防止剤無添加ワイン、2005年に権威あるロンドンのワイン評価会で金賞を受賞した愛という意味を持つ「タンディ」ワイナリー。弁護士からワイン作りに転身した女性醸造家が作るブラハム銘柄…。
豊かな大地と太陽が育み、人々の情熱がつくり上げた健康的な果実味、上品で繊細な味わい、深い香りなど、それぞれの個性をぜひ飲み比べてみてください。1本1500円から3000円前後がおすすめ。

取材協力・(株)マスダ(TEL. 06-6494-2323)