おいしいご飯食べていますか?忙しくても、ケンカしていても、炊きたてのご飯を前にしたら、心が和むこと、ありますよね。風もさわやかな食欲の秋。新米も出揃いました。基本はご飯!今月はおいしいご飯に注目しました。
「スーパーに行っても、以前より買い物に時間がかかってしまう」と、主婦の声。食肉コーナーで悩み、パンの棚で目を泳がせ、調味料の前でため息…。
こんな物価高には、ご飯が力強い味方になります。お茶碗1杯分のお米は25円前後。例えば、夕食まで待てない食べ盛りの子供に、カップ麺や菓子パンを与えていたのを、手作りのおにぎりに切り替えると、家計の負担も減るというもの。冷凍しておき、自分で取り出して電子レンジにかけるまでを教えておくと、忙しいお母さんも手間要らず。頼りになります。

よりおいしく食べたいとなると、炊き方が気になります。炊飯器も進化しており、2軒に1軒以上がIH炊飯器を使っているようですが、さて、IHって何?
国内シェアトップの象印マホービンを訪ねて広報の美馬本紘子さんにうかがうと、「ちょっと難しいんですが、『電磁誘導加熱』という意味で、IHコイルから発生した磁界により、うず電流が流れ、内釜自体が発熱するしくみです。その結果、熱効率がよく、強い火力で炊きむらもなく、おいしく炊き上げます」。「はあ」。
家電量販店に行くと10万円の大台に乗る超高級炊飯器が威張って(!)います。「毎日のことだからと、ご飯のおいしさにこだわりを持つ中高年層を中心に、静かな高級品ブームが来ているようです」と、美馬本さん。

「お米のうまみ・甘みを引き出し、ふっくらしたご飯を炊くため圧力に工夫を凝らしています。この秋のIH炊飯ジャー新商品「極め炊き」は、加圧時間を延ばしてうまみを引き出し、蒸らしの工程で余分な水分を飛ばすというものです」。食感の好みによって、もちもち度を5段階から選ぶことができ、玄米、おかゆ、おこわ、すしめしと、炊飯メニューもタッチパネルで簡単に選べるという優れもの。ブランド物のバッグや宝石をやめて、高級炊飯器をお買い上げ。「ご飯のおいしさを大切にしよう」というライフスタイルの選択、いかがですか?

生産農家と連携して、安心して食べられるおいしいお米を販売している米穀店が増えてきています。
お米のことなら何でも知っている「五つ星お米マイスター」(日本米穀小売商業組合連合会認定)の資格を持ち、小学校に招かれて、子供にお米を通して食育のお話をするなど、多忙な日々の赤井桂子さんは、大阪市内であかい米穀店を切り盛りする元気なお母さんです。
「納得いくお米を、お客さんに勧めたい」と、同業の仲間と生産農家を巡り、田植えや稲刈りも経験して、農薬を極力使わずしかもおいしいこだわりのお米を仕入れて販売。三人の子供がまだ小さいときに夫と姑を相次いで亡くし、まったくの素人から、お米について学ぶなかで「安心できるものを提供し、地域の人々に健康な食の知識を広めたいという思いが日々強くなりましたね」。

赤井さん自らの舌をたよりに、産地で選んだお米を店頭精米で販売。「精米したてがおいしいですよ。家族が2週間で食べ切るくらいの量を買って、暑い季節はペットボトルなどに入れて冷蔵庫に保管するのがベストです」。
「これまで”米を研ぐ“という言い方でしたが、精米技術も向上したので、いまは軽く”洗う“感覚でいいでしょう」と、赤井さん。まず、手早く洗って水をすぐに捨て、つぎは2〜3回やさしくなでるように洗い、まだ気になるなら、さらに2〜3回水を替えるだけでOK。
米のおいしさは甘味・ねばり・ツヤですが「高ければいいというものではありません。おいしくなぁれ、おいしくなぁれと言いながら、食べる人のことを考えて炊くご飯が最高ですよ」。
