ウーマンクリニック

2010年3月

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過活動膀胱

最近、新聞やCMで「過活動膀胱(ぼうこう)」という言葉を目にしたことはありませんか。これは読んで字のごとく、過敏に活動す る膀胱という意味です。トイレの回数が非常に多かったり、それまで何でもなかったのに急にトイレに行きたくなり我慢するのが難しかったり(尿意切迫感)、ときに尿が漏れてしまう(切迫性尿失禁)場合、過活動膀胱の可能性があります。ひどくなると、水の流れる音を聞いただけで尿が漏れてしまうこともあります。

本来膀胱は尿をためて、ある程度膀胱にたまると脳にそれが伝わり、尿意を感じトイレで排尿するもので、この働きは脳と膀胱の間を神経を介し信号が送られるためですが、さまざまな原因により膀胱が勝手に収縮してしまうためにトラブルが生じます。膀胱結石や膀胱炎など膀胱自体の問題や、脳梗塞(こうそく)や脳血管障害による脳から膀胱への神経回路のトラブル、それ以外にも精神的な原因や内服している薬剤の副作用によることもあります。

最近の調査では40歳以上の女性の8~10人に1人が悩んでいるようですが、恥ずかしいからと尿漏れパットなどを用いて我慢している方が多いようです。現在は効果的な薬剤も開発されており、膀胱を収縮させるアセチルコリンの働きを抑える薬が主に用いられます。ただ、内服してすぐに効果が現れるという薬ではないので、副作用がとくになければ、最低1カ月は続けてみましょう。肛門を締めて骨盤底の筋肉を鍛える体操も効果があります。

トイレが気になり外出もままならないと悩んでおられる方、ぜひご相談ください。

西野照代 西野レディースクリニック 院長

西野照代

にしの・てるよ
昭和54年、兵庫医科大学卒。翌年より大阪回生病院、大阪大学医学部付属病院、大阪船員保険病院の勤務医を経て、平成4年から大手前病院産婦人科医長。平成17年に現クリニックを大阪市中央区に開院。

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