ウーマンクリニック

2009年9月

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風疹

少子化の影響か、衛生状態の向上か、本来幼少期にかかるはずの伝染病に感染しないまま成人する人が増加しています。麻疹(はしか)や風疹(ふうしん)で大学が休校になったのを記憶されている方もいらっしゃるでしょう。

幼少期では、さほど重症化することのない疾患ですが、免疫がないまま成人後に感染すると、長期・重症化することが多いのが特徴です。とくに女性にとって問題となるのが風疹です。風疹は一般に「三日ばしか」と呼ばれ、幼少期においては、よほどのことがない限り、熱が2~3日出て治ってしまい、一般的な風邪と診断されることもよくあります。

ところが、免疫がなく成人後に風疹に感染した女性が妊娠の初期であれば大変です。妊娠中は免疫力がふだんより低下しているため、発熱、発疹、リンパ節の腫れなどで1週間近く寝込むことになりかねません。それどころか、妊娠中の胎児が先天性風疹症候群と呼ばれる難聴や心臓の奇型を発生する危険性が非常に高くなります。

自分が風疹にかかったか否かは、血液検査で簡単にわかります。かかった記憶がなくても知らない間に免疫を獲得していることもあります。結婚を考えるころには、念のため風疹抗体価を検査しましょう。免疫がなければワクチンを接種しましょう。ただし、ワクチン接取後3カ月間は避妊が必要です。

逆に妊娠後、風疹抗体価が陰性とわかった場合、妊娠5カ月位までは幼小児との接触や人混みをできるだけ避けるように注意してください。

西野照代 西野レディースクリニック 院長

西野照代

にしの・てるよ
昭和54年、兵庫医科大学卒。翌年より大阪回生病院、大阪大学医学部付属病院、大阪船員保険病院の勤務医を経て、平成4年から大手前病院産婦人科医長。平成17年に現クリニックを大阪市中央区に開院。

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