ウーマンクリニック

2009年8月

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子宮内膜症のお話

子宮内膜は妊卵の着床場所で、妊娠しないと月経として毎月出血とともに排出されます。子宮内膜が何かの原因で骨盤腹膜、卵巣など子宮内膣以外の場所に発生して癒着を起こしたり、血液をためた 胞ができたりする病気が子宮内膜症です。月経痛、下腹部痛、性交痛、排便痛、不妊の原因になります。性成熟期の女性の約10%に認められます。妊娠すれば軽快することが多く、初経が早く妊娠までの期間が長くなった現代女性の病気といえます。

子宮内膜症の診断は難しく、症状があっても、手術で腹膣内を観察せず、超音波検査などで明確な病変がなければ「子宮内膜症かも」と経過観察となることも多いのです。

症状が軽ければ鎮痛薬、漢方薬などで対症療法を行うことになります。さらに悪化すると低用量ピルを使用して月経を軽くする方法があります。最近、保険適応の薬剤もでき、副作用も少なく長期間使用できるので、よく用いられます。さらに半年ぐらい閉経状態にして月経をとめてしまう偽閉経療法もあります。有効な治療法ですが、更年期症状や骨粗しょう症などの副作用もあります。診断と治療のために手術療法も行われます。とくに妊娠を希望される場合は、癒着をはがしたりして腹膣内の状態を改善します。

子宮内膜症は良性の病気ですが、治療後の再発率は30~50%です。まれに悪性化することもあるので、経過観察が必要です。怖がらずにうまく付き合っていきましょう。

高畠桂子 たかばたけウィメンズクリニック 院長

高畠桂子

たかばたけ・けいこ
和歌山県立医科大卒。京都大学大学院医学研究科修了。医学博士。京大病院、財団法人田附興風会北野病院に勤務。2005年から大阪・大東市で「たかばたけウィメンズクリニック」開業。

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