ウーマンクリニック

2009年7月

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更年期のホルモン補充療法(HRT)

更年期のホルモン補充療法(HRT)については、関心はあるけれど、漠然とした不安をお持ちの方が大多数ではないでしょうか?”ホルモン剤=がんになる“という迷信は根強いものがあり、他科の医師にホルモン剤内服を告げると「がんになるぞ」と、未だに言われることもあるほどです。

産婦人科学会がHRTに関するガイドラインを近々発表する予定です。それによると、HRTを4~5年程度実施することは、有効性の方が危険性を上回り、更年期のできるだけ早期よりHRTを開始した方が効果が高いと言われます。厚生労働省内でも、HRTも含めた更年期女性の健康に関する委員会が発足しました。

ただし、ホルモン剤を内服するのに抵抗のある方が多いのも事実です。以前は、ホルモン剤は内服薬か注射で、その種類も限られたものでした。ただ、最近の医学的需要の高まりから、シールのような貼布剤や、ジェルのように塗布することにより、皮膚から吸収させる経皮製剤なども発売されています。更年期障害で悩んでおられる方や、ホルモン剤に抵抗のある方は、経皮製剤を試してみてはいかがでしょう。2~3カ月試してみて、調子がよければ続ければよし、あまり効果が得られなければ中止してもかまいません。その程度の使用は、身体にほとんど影響はありません。

もちろん、乳がんや子宮体部がん、または他の合併症のためにHRTができない方もいらっしゃいます。HRTは疾患に対する治療というより、閉経前後の女性の心身の健康維持を目的とし、QOL(クオリティー・オブ・ライフ=生活の質)を上げるという意味合いがあります。ぜひ婦人科にご相談ください。

西野照代 西野レディースクリニック 院長

西野照代

にしの・てるよ
昭和54年、兵庫医科大学卒。翌年より大阪回生病院、大阪大学医学部付属病院、大阪船員保険病院の勤務医を経て、平成4年から大手前病院産婦人科医長。平成17年に現クリニックを大阪市中央区に開院。

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