皆さんが妊娠を疑ったときは、薬局で販売している妊娠検査薬を試してみましょう。現在一般に市販されている、尿を用いる妊娠検査薬は、医療機関で用いられる検査と精度も遜色なく、非常に簡便です。妊娠か否かも、月経周期がほぼ1カ月の人であれば、次回の月経予定日ごろには判断できるほどです。ただ、時に排卵の時期がずれていて、妊娠しているにもかかわらず、反応が陰性となる場合があります。一般に、受精してから2週間経つと反応が陽性になります。ですから一度検査をして陰性であっても、月経が発来しなければ1週間か10日後に再検査することをお勧めします。妊娠検査薬が2回分入っているのが多いのはこのためです。
妊娠初期に少量の出血がおこることがあり、これを月経と勘違いする人もいて、妊娠の判断の遅れにつながります。また、子宮外妊娠や流産でも妊娠反応は陽性となるため、月経が発来しなければできるだけ早く、妊娠か否かを判断することが大切です。
反対に、避妊に失敗したと心配になったとき、緊急避妊用ピルがあります。性交渉後72時間以内にホルモン剤を2回内服するのですが、軽い吐き気以外とくに大きな副作用もなく、妊娠の可能性を25%に減らすことができると言われています。これは、健康保険は適応されません。
妊娠反応が陽性に出たら、正常妊娠以外に子宮外妊娠や流産、ごく稀には悪性腫瘍の可能性もあります。できるだけ早く産婦人科医を受診しましょう。

にしの・てるよ
昭和54年、兵庫医科大学卒。翌年より大阪回生病院、大阪大学医学部付属病院、大阪船員保険病院の勤務医を経て、平成4年から大手前病院産婦人科医長。平成17年に現クリニックを大阪市中央区に開院。