昨年は、ウールの着物をたくさん譲ってもらったことをきっかけに、冬を毎日着物で過ごしました。その理由は着物がとても温かいから。洋服だとせいぜいズボンの下に1枚はくぐらいですが、着物だとゆうに3~4枚は重ねられ、それが外に全く響きません。冷えは万病のもと!ということで、こたつも購入し、冬をあたたかく乗り切ることができました。
現代の着物は「晴れ」の日にきる特別な衣服になってしまい、人に着せてもらうため窮屈なものという印象が。昔はそれしかなったのですから毎日着物で立ち働き、本来はラクな衣服だったはず。でも、それも自分で着付けができてこそ。使う紐を最小限にして(私は腰紐1本のみ)、自分の体に合わせてラクに着られるようになると着物は身近に感じられ、これ以上に日本女性を美しく見せてくれる衣服はありません。

とは言っても、着物のコーディネートはまだまだ試行錯誤中で、茶道の師匠から「洋服みたいでメリハリがない!」と、よく着こなしを注意されています(汗)。着物は帯揚げ、帯締めに反対色を使い、それらが着こなしをピリッと引き締める役割があります。日常に着物をきていた世代は、柄物や反対色を自然に取り入れることができるのですが、今は洋服の影響でどんどんシンプルになり、昔の日本人の繊細な色彩感覚が失われてきているのではないでしょうか。
年々にわが悲しみは深くして いよよ華やぐいのちなりけり 岡本かの子
この冬は着物のよさを見直し、着物美人で新年を迎えてみませんか。
