ファッションセラピーの研究では、老人ホームなど、施設に入居している高齢女性への情動活性の取り組みとして、春は桜の色であるピンク、新緑の緑など、四季に合わせた色を着こなしに取り入れます。そうすることで、季節のうつろいに関心を持ち、表情が明るくなった、コミュニケーション能力に改善がみられたという研究報告がでています。
本格的に深まる秋。イチョウの葉の色である黄色、紅葉の色である落ち着いたオレンジや赤、柿の実の色、オリーブの実の緑、栗色など。秋の豊潤を思わせる色、自然は素晴らしい教科書です!それらの色を着こなしに映し取ることで、カラーコーディネート力も磨かれます。

以前、『シニアの情動活性のためのファッションセラピー』を研究していた時、興味深いアンケート結果がありました。それは、嫌いな色として「黒」を挙げる方が多かったことです。その理由は、「黒はお葬式の色だから」でした。
色というのは心が描くイメージに直結しています。若い世代にはおしゃれと思われている「黒」ですが、世代によって受け取るイメージが違うので、用いる時には注意が必要です。『色は自分だけでなく、周りの人の心にも深く影響を与えている』。それを肝に銘じ、相手の気持ちを引き立てる色を身に付けることの大切さを感じました。黒を着る時は、首元に明るい色のスカーフをあしらうようにしています。
自然の恵みに感謝して、素敵な秋色を身にまとってみませんか。
